David Bowie
さて、数日前にあのような話をしたのは、この人について書きたいがためだ。
David Bowieを一言で表すと、どうなるだろうか?
と、いう話が今日はしたい。
この人だけは、自信をもって一言で表現することができる。
“Nothing Has Changed.” これに尽きる。
彼は変化し続けるアーティストだった。最初の大ヒットの時から、ずっと何らかのキャラクターを演じ続けて、そしてそのたびに曲調を変えてきたのだ。その変化の度合いは、これまでのどのアーティストにも劣らないだろう。
死の二日前でも、彼は僕たちを「裏切って」みせたのだから(この話は、また今度)。
・・・とここまで述べたところで、首をかしげるだろう。
そのようなアーティストを、なぜ、”Nothing Has Changed”と表現するのか?
実は、この一言には本当は続きがある。
“Nothing has changed
and everything has changed”
これは、彼の2002年のアルバム”Heathen”の一曲目”Sunday”の一節だ。
前半のところは、彼の2014年のベストアルバムの名前でもある。
これこそ彼そのものだと思う。様々に解釈はあろうが、「変わらず、変わり続ける」という意味だと私は考える。
たまに道を見失いながらも、変化を恐れず、とどまることなく、変化し続けた。
その強さ、美しさ。
これこそ、私が彼を、彼の曲に出会ってからずっと、好きであることの理由なのだろう。
そういうわけで、彼のいくつかのアルバムについて語って行こうと思うが、その話は、また今度!
余談
The Rolling Stonesのキース・リチャーズはデヴィッド・ボウイの事をこうこき下ろしているらしい。
「見せかけだけだね。気取ってやがるんだ。音楽と呼ぶには程遠い。彼自身も自覚してるさ」
正直、ちょっとわかる。デヴィッド・ボウイは相当な気取り屋だ。じゃなきゃ様々な「役」を演じたりなどしない。
このちょっと擦れてて意識高そうな感じが、僕の「高2病」心に火をつけたのかも?
高校生の時って、ちょっと「他人とは違う」自分を演じたくならない?
そうでもないのかな、世間一般は。